2012年10月3日水曜日

「ダウンロード刑事罰化」ホントのところどうなのよ。


ここ数日、ネットの話題といえばこれ、「違法ダウンロード刑事罰化」である。

この話題は、アルファルファモザイク暇人速報ラビット速報まとめにゅーぶろなど、挙げればきりがないほど、ほとんどのまとめサイトが取り上げている。ネット民にとって大変興味深いテーマであることがわかる。

悪いことしてなけりゃ捕まる訳ないんだから、騒ぐ必要はない、という少々穿った感じの意見もあるのだが、話題の中心は、そもそも『何が違法で何が違法でないのかはっきりしない』ということのようだ。
ただ、「違法ダウンロード」の「刑事罰化」ということは、刑事罰化される前から「違法ダウンロード」は定義されていたということ。本来は、刑事罰化に移行する前に曖昧な部分ははっきりさせておくべきだったのだろう。しかし、刑事罰化されていなかったために、皆、別段、気にかけていなかった。つまり、曖昧なものがそのまま放置されていたというわけだ。

痛いニュース:【10月1日】 違法ダウンロード刑事罰化施行』では、下記のURLから引用し、
http://www.sankeibiz.jp/business/news/120930/bsj1209301245002-n1.htm
いろいろ説明はされているものの、結局、白黒付けにくいグレーゾーンはかなり広い印象。

そんな中、刑事罰化翌日の10月2日には、アルファルファモザイクなどで、『文化庁「YouTubeやニコニコ閲覧は違法ファイルの利用になるから見ないで!」』という、かなり挑発的なタイトルのまとめが挙がっている。
情報ソースは、上記と同じSankeiBizのページだが、特にグレーゾーンに関する記述にフォーカスした内容になっている。

しかし、ほぼ同時に、暇人速報など多くのまとめサイトで『文化庁「YouTube、ニコニコ閲覧だけでは違法ではない。録音または録画が伴いません」』が取り上げられており、スレタイだけを流し読みすると、全く逆の内容がほぼ同時に取り上げられ、何が違法で何が合法なのか全くわからなくなり、かなり混乱する。

また、これらのまとめ記事を読んでいて気になったのは、前者の「……見ないで!」のほうでも、「……違法ではない……」のほうでも、「時代に逆行しすぎだろ文化庁」「なにも知らん無知が適当に決めてんのかよ・・」や、「ひでぇ法律 」「もう意味不明すぎだろ/結局なんだよこの法律 国として終わってんなぁw」など、この法律の解釈が曖昧なことに触れて、批判的に扱われているという事だ。
どうやら、批判の多くは、線引きをはっきりさせようというよりは、曖昧なものをそもそも作るなという批判である。
言い方を変えれば、これは「誰かがはっきりしたものを作ってくれれば素直に守ります」ということでもある。
例えば、Youtubeにアップされている動画をダウンロードして、移動中やネットのつながりにくい環境で視聴することができなくなるかもしれない。この場合、オンラインで視聴している場合と比較して、誰に不利益を与えることもないように思うが、単に「法律でダメなものはダメ」という本質的に意味のない理由で利便性が損なわれることになる。
それでも、「ダウンロードする権利を守れ」という動きは起こらないまま「はっきり違法と言ってくれればそれに従います」という意見が大半を占めているわけだ。

また曖昧さについても、このような曖昧な法案が国会を通って実際に法律になっているということは、あえて曖昧にしたとしか思えない。
せめて、誰の権利を守るための法律なのか、また、この法律によって誰が得をして、誰が損をするのか、当たり障りのない著作権云々の表向きの見解でない、本当の事情が知りたいものである。

まさか、ダウンロード視聴を制限して、インターネット動画を視聴する環境に制限をかければ、みんなテレビを見るようになるなどと考えた家電メーカーが、テレビ事業の衰退に歯止めをかけようとして国会議員をプッシュしたなんて裏事情があったとしたら、本当に 日本オワタ になってしまう。
そうでないことだけを祈る。

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